とある会社のパソコンの設定作業を依頼されて高尾に向かう。
パニック障害を発症して以来、何回か訪れている会社だが、いつも不安がつきまとう。今回も朝から少し落ち着かなかった。電車に乗って最寄り駅まで辿り着けるかの不安、パニック発作を起こさずに作業を済ませるかの不安、帰り道に発作が起きないかの不安。この3つの不安がセットになって、どんよりと伸し掛かる。
電車内で心拍数は130近くまで上がっていたが、身体的にはそれほどキツく感じなかったので気が楽になった。心拍数の上昇が身体的なキツさと直結する場合としない場合がある。それがなぜかは良く分からない。
高尾駅に降り立つ。
予定より20分早く駅に着いたので駅前のベンチに腰を下ろして時間を潰す。座っていてもジンワリと覆い被さる不安で気分が晴れない。
パソコンの設定作業だが、事前に渡されていたマニュアル通りに進まない。
導入しろと指示されたソフトがダウンロードできなかったり、ダウンロードしたソフトを実行しようとするとセキュリティ警告が出たりと精神的に良くなかった。マニュアル作った側は十分な検証作業をしたのだろうか?パソコンに不慣れな顧客に分かりづらいマニュアルを送り、そのマニュアルに沿って作業をしろというのはあまりにも不親切だ。
ただ作業に集中していたせいか、先程までの不安はすっかり影を潜めていた。どうにか設定作業は完了し、ついでに前回にやり残していた作業も終えることができた。
帰り道も不安なく帰宅できたが、なぜか自宅に戻ってから気分が優れなかったので早めに寝た。
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