八王子駅前の高級車から上海の話になった

ヤモリ

仕事場に向かうとヤモリがいた。

ヤモリと言ったものの定かではない。そもそもヤモリとイモリの違いすら分かっていないので検索してみた。

トカゲ・カナヘビ・ヤモリ・イモリの違いは何?見分け方を写真で解説 – ネイチャーエンジニア いきものブログ

初めて何となく違いが分かった。ここの写真と比べてみるとヤモリで合っているようだ。

驚いたのがヤモリのへばり付く能力。てっきり吸盤か何かだとばかり思っていたが、「ファンデルワールス力」が働いているらしい。

遠い昔に聞いたような言葉だ。

マセラティから統治形態へ

夕方、中国から一時帰国してる某大手企業のお偉いさんと話す機会があった。それは八王子駅前で見た一台のマセラティ(たぶん)からだった。

とにかく中国のスピート感には眼を見張るばかりらしい。何か新たな政策を進めようとすると、あっという間に法律を作って実施する。とてもじゃないが、あーでもないこーでもないと国会で審議に時間を費やす日本が太刀打ちできるスピードではない。

中国では法律を整える前に「こんなことを進めますよ」という観測気球を打ち上げる。そこで世論の反応を見極めて、手応えがあれば一気に進めるという。

香港の情勢についても市民は冷めた目で見ているという。なぜあんなに香港人が騒いでいるのか理解できないし、関心もあまり無いようだ。

もちろん、香港人は条例改正の先にあるものを危惧して声を上げているのだが、中国人にはその危惧がいまいち理解できてない。

身の回りにある手近な自由で、現在の中国人は十分に満足しているように見えるという。自由な経済活動を満喫し、日常生活を送る上では不自由を感じているようには見えないらしい。

日常生活といえば、上海の道路には高級車がバンバン走っているという。それはバブル期の六本木の比じゃない。それだけ半端ない裕福層が上海に集まっている。

しかも、昔と比べて交通マナーも格段に上昇しているという。交通システムが整備され、違反車は一瞬で特定されるからだ。

特定といえば、街なかの防犯カメラの数も半端ないらしい。日本から上海に行くと居心地が悪く感じるほどだが、上海の人は何とも思っていないようだ。

実のところ、今の上海は東京よりも治安が良いと感じると話してくれた。ニュースでも読んだことがあるが、それだけ中国での顔認識システムの導入は治安にも貢献してしているのだろう。

うるさいほどの防犯カメラと顔認識システムによる治安の良さ、その一方でガチガチに固められた監視社会。色々と考えずにはいられなかった。

かつて「中国が経済発展するにつれて民主化が進む」と言われてきた。しかし、中国は一党独裁のまま経済発展を続け、米国と肩を並べるまでになった。そして多くの市民がその経済発展を謳歌している。

しかも、毎年のように銃乱射事件で多くの市民が亡くなる米国、一方で銃乱射事件の無い中国。統治形態としては米国と対極にあるが、それはもう一つの理想形態であるかもしれないという話にまでなった。

とはいえ、ネットの検閲も当然のように行われている中国。中国人にとってはそれが当たり前かもしれないが、日本人が中国に滞在するとストレス極まりないという。

やはりそんな社会は勘弁してほしい。

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