
八戸、最終日。
昼飯を求めて向かったのは本八戸駅から2駅隣り、陸奥湊駅前『大洋食堂』。
CBR600F乗りからの紹介で訪れる。
何とも年季が入った店構えに、少したじろぐ。

最初は「生ウニ定食」を頼もうとするも
店のおばさんの勧めで「カニ定食」を注文。
これがもう、空前の大ヒット。
全米が涙したのも頷ける。
丁寧にほぐされたカニ身を
甲羅に盛られた濃厚なカニミソに絡め
口の中に運ぶと、めくるめく恍惚の世界。
これは体験した者のみが堪能できる、究極のラビリンスであろう。
【2010/05/27 追記】意味が分からない。

一週間の療養も終わり、八戸を心ゆくまで満喫。
東北の地から、遥か東京砂漠を目指す。
14:15、十和田湖に向けて「中央ホテル」を出発。R454で西へ。
本日のテーマ、十和田湖「乙女の像」。

15:15、「キリストの墓(写真左)」に到着。
彼の地で処刑されたのは、弟のイスキリ(写真右)で
キリストは日本に逃れ、106歳まで生きたらしい。
信じるのは人それぞれだが、なぜ青森?

R454からR103を北上
15:55、十和田湖湖畔へ。
新緑の木々に囲まれた道を、気分も軽やかに進む。

R103「瀑布街道」を進み、「奥入瀬渓流」へ。
「銚子大滝」を道路脇から眺め、目の保養。

渓流の真横を並走する、贅沢なコース。

奥入瀬には、こうした滝が14もあり
観光客がその美しさに足を止める。

原生林によって包まれる「静」と
渓流が切り込む「動」とが織りなす
そこに立つ者だけが享受できる特別な空間。

…何これ?
そこで右カーブと言われても…

渓流をひとしきり楽しんだ後
R103「十和田ゴールドライン」を北上。
ひんやりとした空気をかき分け
絶好のワインディング・ロードを駆け抜ける。

残雪がいまだ厚くも
巡り来る季節に向けた活動の息吹で
木々の根元で大きくなる輪。

八甲田山を大きく一周するつもりでR103からR394へ。
その後LR40に入り損ね、R394を直進。
とはいえ、この道を誤ったおかげで
八甲田山の雄大な眺望を満喫する、絶好のポイントを発見。
眼前に広がる、その見事な光景に
自然の懐の深さというものを、全身で感じる瞬間。

しかし、LR40に接続したものの、また痛恨のミス。
R103に接続して南下するつもりが
LR40で北上してしまい、青森市街へ。
青森市街でR103に接続するも、時すでに18:30。
陽もすっかり傾き、致命傷と知る。
それでも再び十和田湖を目指す。

案の定、ドツボ。
R103からR394に入り、R102からR454で…
すっかり日も沈み、街灯すらない暗闇を
バイクのライトを頼りに、ひたすら走る。

20:30、戦意喪失の中、再び十和田湖に到着。
最後は意地で「乙女の像」を拝もうと向かうも
遊歩道は全くライトアップされておらず
真っ暗闇を手探り状態で進む。
だが、乙女には逢えず、すごすごと退却。

今更どこにも動くこともできず
挫折感に押し潰されながらR454で八戸へ。
23:00、気づけば『めん匠』で「八戸ラーメン」を注文。
その後、ネット喫茶「Freaks」で一夜を明かす。
本日の走行距離、302キロ。
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