2005 東北・療養ツーリング(10)―苦渋の決断にむせび泣く―

八戸、陸奥湊『大洋食堂』

八戸、最終日。
昼飯を求めて向かったのは本八戸駅から2駅隣り、陸奥湊駅前『大洋食堂』。

CBR600F乗りからの紹介で訪れる。
何とも年季が入った店構えに、少したじろぐ。

八戸、陸奥湊『大洋食堂』「カニ定食」

最初は「生ウニ定食」を頼もうとするも
店のおばさんの勧めで「カニ定食」を注文。

これがもう、空前の大ヒット。
全米が涙したのも頷ける。

丁寧にほぐされたカニ身を
甲羅に盛られた濃厚なカニミソに絡め
口の中に運ぶと、めくるめく恍惚の世界。

これは体験した者のみが堪能できる、究極のラビリンスであろう。

【2010/05/27 追記】意味が分からない。

八戸「中央ホテル」

一週間の療養も終わり、八戸を心ゆくまで満喫。
東北の地から、遥か東京砂漠を目指す。

14:15、十和田湖に向けて「中央ホテル」を出発。R454で西へ。
本日のテーマ、十和田湖「乙女の像」。

キリストの墓

15:15、「キリストの墓(写真左)」に到着。

彼の地で処刑されたのは、弟のイスキリ(写真右)で
キリストは日本に逃れ、106歳まで生きたらしい。

信じるのは人それぞれだが、なぜ青森?

十和田湖

R454からR103を北上
15:55、十和田湖湖畔へ。

新緑の木々に囲まれた道を、気分も軽やかに進む。

奥入瀬渓流「銚子大滝」

R103「瀑布街道」を進み、「奥入瀬渓流」へ。
「銚子大滝」を道路脇から眺め、目の保養。

奥入瀬渓流

渓流の真横を並走する、贅沢なコース。

奥入瀬渓流「九段の滝」

奥入瀬には、こうした滝が14もあり
観光客がその美しさに足を止める。

奥入瀬渓流

原生林によって包まれる「静」と
渓流が切り込む「動」とが織りなす
そこに立つ者だけが享受できる特別な空間。

奥入瀬渓流、水没、標識

…何これ?

そこで右カーブと言われても…

十和田ゴールドライン

渓流をひとしきり楽しんだ後
R103「十和田ゴールドライン」を北上。

ひんやりとした空気をかき分け
絶好のワインディング・ロードを駆け抜ける。

十和田ゴールドライン

残雪がいまだ厚くも
巡り来る季節に向けた活動の息吹で
木々の根元で大きくなる輪。

八甲田山

八甲田山を大きく一周するつもりでR103からR394へ。
その後LR40に入り損ね、R394を直進。

とはいえ、この道を誤ったおかげで
八甲田山の雄大な眺望を満喫する、絶好のポイントを発見。

眼前に広がる、その見事な光景に
自然の懐の深さというものを、全身で感じる瞬間。

しかし、LR40に接続したものの、また痛恨のミス。

R103に接続して南下するつもりが
LR40で北上してしまい、青森市街へ。

青森市街でR103に接続するも、時すでに18:30。
陽もすっかり傾き、致命傷と知る。
それでも再び十和田湖を目指す。

案の定、ドツボ。

R103からR394に入り、R102からR454で…

すっかり日も沈み、街灯すらない暗闇を
バイクのライトを頼りに、ひたすら走る。

十和田湖「乙女の像」

20:30、戦意喪失の中、再び十和田湖に到着。

最後は意地で「乙女の像」を拝もうと向かうも
遊歩道は全くライトアップされておらず
真っ暗闇を手探り状態で進む。

だが、乙女には逢えず、すごすごと退却。

Kawasaki,カワサキ、ZZR1100、ZX-11、ZX11

今更どこにも動くこともできず
挫折感に押し潰されながらR454で八戸へ。

23:00、気づけば『めん匠』で「八戸ラーメン」を注文。
その後、ネット喫茶「Freaks」で一夜を明かす。

本日の走行距離、302キロ。

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